認知症の医者が認知症になり、見えていなかった景色を見た

こんにちはLavenderです。

 

今日は、 

認知症の第一人者だったドクターが、 

認知症になった話です。

 

認知症の医師が認知症になるまで、見えていなかった景色があった。

 

 

以前、

もの忘れがひどい人は、

痴呆と呼ばれ、

 

バカにしたような呼び方が主流でした。

 

それを、

認知症

と、言う言葉に変え、

 

認知症になっても、

個個人の

その人らしさ

を大切にする接し方が大切だと、

 

説いた先生がいらっしゃいます。

 

さらに、

その先生は、

 

早期のうちに、

認知症の発見に気付き、

状態を数値化する、

長谷川式簡易知能評価スケール

を作られました。

 

その方の名前は、

 

長谷川和夫 先生。

 

そんなすごい先生が、

まさかの認知症になりました。

 

その様子をドキュメンタリーにした番組を

先日見ました。


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番組冒頭、

先生がこう言われました。

 

「自分が認知症になって、

 想像以上の不安に...。

 生やさしい言葉で言えないと気がついた。

 当事者の心は、

 なってみないとわからない。」

 

この事は、

 

大病を患った経験のある方なら、

だれしも、

頷くと思います。

 

しかし、これは、

病気に限りませんよね。

 

いじめられている人の気持ち、

 

事業に失敗した人の気持ち、

 

家が無い人の気持ち...。

 

当事者に、

実際になった経験が無く、

 

外側にいる時には、

 

全く見えない景色...。

 

徐々に、

長谷川先生の、

病状が進行し、

 

デイサービスに通う事になりました。

 

椅子に座ったままの運動などを行い、

帰宅された先生...。

 

「もう行きたくない。」

と...。

 

実は、

先生が現役の医師の時、

 

家族の負担を減らすため、

デイサービスの利用を、

先生は、推奨されていました。

 

ところが、

いざ自分が利用者の側になると、

 

デイサービスにいる間中、

浮かない表情の先生...。

 

そして、

こう言われました。

 

「何をしたいのか?

何をしたくないのか?

そこからスタートした方が良い。」

 

(デイサービスの、

 個人の気持ちを無視し、

 一律に全員に、

 同様な行動を求めるやり方に対して、

 先生が、思った事のようです。)

 

まさしく、

先生が現役時代に大切だと説いていた、

 

その人らしさ

を大切にした治療...

 

を無視したものでした😥。

 

「誰とも、話をしなかった。

 孤独だと感じた。

 もう行きたくない。」

 

デイサービス実体験後の

患者としての先生の素直な感想でした。

 

もう行かないと言う先生に、

 

呆れかえり、

憤りをむき出しにする先生の娘さん。

 

『えぇ😓?お母さんに、

休憩してもらう時間が、

なくなるじゃない😡。

それでも、行かないって😩?』

 

「あぁ...。」

 

と、一言だけ返事をし、

娘さんから目を反らした先生。

 

私の祖母も、

介護施設に入所していますが、

 

手遊びや、

童謡を歌う時間などは、

ほとんど、

参加した事がありません。

 

やはり、

「幼稚くさい、

つまらない。」

 

と、言っていました。

 

いつも自室で、

和紙人形を作ったり、

川柳を詠んでいました。

 

長谷川先生は、

現役時代、

デイサービスの中身まどは、

研究されていなかったのでしょうか...?

 

それとも、

これで良いと、

感じていたのでしょうか...?

 

これもまた、

患者さんの立場に、

実際にならなければ、

分からない事、

気づかない事なのでしょうか...?

 

だとしたら、

 

認知症の研究に、

人力された長谷川先生の、

 

この貴重な、

先生の体験と、

先生の言葉の記録を、

 

未来の認知症治療や、

デイサービスの在り方に、

生かして欲しいと思いました。

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♥️ Cancer Gift ♥️

医者だって人間。

万能ではない。

 

立場が違うと、

気づかない事がある。

見えてない景色がある。

 

だからこそ、

丸投げせずに、

 

自分の考えや、

思いを正しく伝える事、

 

疑問をぶつける事が大切。